冬場、重い低体温症で病院に運ばれる人は、屋外より屋内での発症が3倍も多いことが、
日本救急医学会の調査で分かったそうです。
発症者の8割近くが60歳以上。脳卒中の後遺症や糖尿病などで温度感覚が鈍っている場合は、
屋内でも低体温症になりやすいらしいので特にご注意ください。
低体温症は、通常約37度に保たれている体の中心の体温が35度以下になった状態のことです。
体温が下がって血液の循環が鈍り、脳に回らなくなって意識を失い、死亡することもある、恐ろしい症状です。
学会の調査で、低体温症を発症した方の中の平均年齢は屋内73・2歳、屋外は62歳でした。
それに加え、屋内で発症した方の方が重症化しやすいという統計も出ています。
寒くなり、気温が下がってくると、こういった症状が出やすくなります。
これからの季節、特にご高齢の方におかれましては、寒い日には暖房器具を使用したり、
寝具・衣類などを適切に調整して、体温管理をしっかりと行ってください。
ご自身が感じている体感温度より寒く、また、それに伴い体温が下がっている場合もあります。
少し寒いかな?と感じる程度でもしっかりとした対策を取って下さい。
ご高齢者の方のみならず、その周囲の方々にも、適切な体温管理をご高齢者様が行っていけるよう、
ご協力をお願いいたします。